2005年3月7日月曜日

なぞなぞ(統計系)「幸福の度合いは客観的要素で説明することが出来るのでしょう〜か?」



へへへ、ポリティカリー・ノット・コレクト型なぞなぞ。大阪大学の筒井義郎教授が行った6000人を対象とする調査によると、人の幸福感とは性別・年齢・学歴・職業・所得・資産・信条・習慣などで説明できるとのこと(日経新聞「経済教室」)。ホンマカイナ。

その調査の結果わかったいくつかのことをあげると:
  1. 年齢が高いほど不幸である。
  2. 所得を調整しても、学歴が高い人ほど幸福である。ただし、短大卒は高卒より幸福度が低い。
  3. 所得を調整しても、求職中の人は不幸である。
  4. 所得を調整しても、パートで働く主婦は無職の主婦より不幸である。
  5. 男性は平均的には女性より不幸である。喫煙する人は平均的に不幸である。
  6. 他人を気にする人ほど不幸、お金に執着する人ほど不幸、他人の思いやりがある人ほど幸福。
  7. せっかちな人ほど、心配性の人ほど不幸である。

同教授は、人間は必ずしも合理的に行動するわけではないが、合理性からの乖離には一定の法則があるとする行動経済学の立場から、幸福度の研究をまじめにやっておられる。幸福度は自己申告(ゼロから十の十一段階で答えて貰い、他の要素との関連性を見つける。結果はかなり常識的なことだけれど、統計的にこう立証されると、迫力があるな。

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